片柳すすむ

かたやなぎ 進
日本共産党前川崎市議会議員
市議会傍聴レポート(議会活動報告) 活動レポート

今後数百億円を投入する、大型開発推進のための『臨海部国際戦略本部』づくりに反対しました

2015年12月14日

12月9日の総務委員会で、局の再編を行い、新たに総務企画局・こども未来局を設置するとともに、大型開発を今まで以上に進めるために局に相当する『臨海部国際戦略本部』を設置する議案が審査されました。

議案についての審議は、宗田議員、市古団長と私とでおおよそ分担をしています。今回のこの議案は私の担当でしたので、必死に勉強して臨みました。

まず、すでに国際戦略特区に関連する投資として、土地購入費用だけをとっても、実験動物中央研究所に23億円、国立医薬品食品衛生研究所の30.6億円、ものづくりナノ医療イノベーションセンターには16.4億円など、巨額の費用がす投入されていることを指摘しました。

次に指摘したのは「開発競争から降りられなくなる」という問題です。
ー11月26日に文科省の外郭法人が公募し、「国の支援で最先端の研究開発拠点を発展させる」とする『リサーチコンプレックス推進プログラム』の採択が行われました。川崎市は本年度から支援が受けられる“採択拠点”とはならず、再審査を受け来年度末までに採択を判断される“FS拠点”に選定されました。“採択拠点”に神戸市が選定されたのは、数百もの企業や研究拠点の集積が評価されたのが理由とのことです。
本市も「来年度以降集積が進む」と言いますが、それでもキングスカイフロント全体で20程度の研究機関や企業にすぎません。本市が“FS拠点”からさらに“採択拠点”をめざすとすれば、神戸市に追いつく規模での投資が求められることになります。それだけでなく同じ“FS拠点”の北九州市・京都市と、残る1箇所の枠を競いあうことになります。しかも、来年度採択されても、残る4年度に合計20から28億円程度の支援が受けられるだけにすぎません。さらなる投資が求められるこの計画は改めるべきー
こんな主張を行いました。

最後に、ライフイノベーションの分野は本来国の責任で研究するべきものであり、先端医療の研究開発が成功したとしても医療器具は市場での需要が少ないため、地域産業・中小企業に波及しにくい、と批判しました。そして、これから最低数百億円もの巨額の投資が求められる国際戦略拠点づくりを「迅速かつ機動的に取り組む」という『臨海部国際戦略本部』をつくる議案には反対、と表明しました。

市民のくらしと結びつかない大型開発ではなく、地に足の着いた中小企業を支える税金の使い方に転換するべきです。

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なんとなく、画像がないとさびしいので「議員団奮戦記」から、3年前の論戦のページを貼りました。

片柳すすむ

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