片柳すすむ

かたやなぎ 進
日本共産党前川崎市議会議員
市議会傍聴レポート(議会活動報告)

富士見公園整備工事と保育園の遊び場-予算審査特別委(3)

2023年3月10日

3月8日の予算審査特別委員会で、質問を行いました。

今日紹介するのは「富士見公園整備工事と保育園の遊び場」です。

(この記事はメモを元にしたもので議事録ではありません)

質問① 富士見公園を「よく使う」保育園は?

次に、富士見公園の再編整備について伺います。

4月1日から順次工事が行われます。国の示す児童福祉施設の最低基準では、満2歳以上の幼児を入所させる保育所は専用の屋外遊戯場、園庭を設けることとされています。この間規制緩和されて、付近の公園などを代わりの場所にできるようにされていますが、子どもの心身の発達にとって屋外で安心して遊ぶことが欠かせません。

富士見公園を「よく利用する公園」としている保育所はいくつあり、合計の定員数は何人か、伺います。

答弁① こども未来局長

富士見公園を利用する保育施設についての御質問でございますが、

園庭を有するか否かに関わらず、富士見公園を園外活動で利用する保育施設につきましては、本年度当初の段階で、川崎区保育・子育て総合支援センターが把握している数といたしまして、 11施設ございます。また、合計の定員数は513人でございます。

質問② 富士見公園の工事中のあいだに「代わりの広場」を

富士見公園を「よく使う」保育園の定員は513人、それ以外の園も利用することもあります。富士見公園が使えなくなれば周辺の公園に集中し、地域住民にも影響を及ぼします。そもそも、都市化の進む川崎市には外遊びの場は多くありません。こどもが室内では制限されてしまう<走りまわる・とぶ・登る>などの運動や豊かな経験ができる環境を整え、こどもの発達を保障することが、行政の役割です。

保育園が利用できる代替の広場が必要です。当面工事を行わない競輪場と富士見中学の間の駐車場の部分を活用すること、富士見公園の整備工事を、区域を区切って「園庭に代わる場所」を確保しながら工事を行うことはできないのか、伺います。

答弁② 建設緑政局長

富士見公園再編整備についての御質問でございますが、

川崎競輪場と富士見中学校の間にあります駐車場部分につきましては、新たな立体駐車場が完成するまでの間も、公園利用者のために現在と同等規模の駐車場機能が必要でございます。

また、その他の箇所につきましても、再編整備は段階的かつ集中的に整備を進めてまいりますが、工事のほか、作業ヤードの確保も必要であるため、富士見公園の大部分が工事の影響範囲となるものでございます。したがいまして、利用者の安全性確保の観点から、代替の活動場所としての活用は難しいものと考えております。

質問③ 川崎競馬場の芝生広場ー1カ月前でなく柔軟に

川崎競馬場の芝生広場など、代替の場所を確保する取り組みを一定行っていると伺っていますが、その詳細を伺います。また利用するためには1カ月前に予約しなければならないとのことですが、柔軟に利用ができないのか、伺います。

答弁③ こども未来局長

代替の園外活動場所についての御質問でございますが、

富士見公園の再編整備の期間中におきましては、公立保育所において園庭を開放しているほか、川崎競馬場において競馬開催日や設備点検日等を除いた期間の場内芝生広場の利用について、神奈川県川崎競馬組合に御協力を頂いているところでございますので、こうした場所を園外活動に利用できることを御案内してまいります。

また、川崎競馬場の利用につきましては、川崎区保育・子育て総合支援センターにおいて調整を行っており、利用者の安全確保の観点から、利用人数の調整や川崎競馬場との連絡調整のため、利用申し込みから利用まで概ね1か月程度の期間を要しているところでございますが、今後、より柔軟に利用できるよう、利用申し込み方法について検討し、神奈川県川崎競馬組合と調整してまいります。

質問④ 教育文化会館跡の「多目的広場」ー富士見中学校の利用確保を

教育文化会館の跡地を「多目的広場」として、利用料金制のフットサルコートなどとして使用するとともに、富士見中学校のグラウンドとしても活用可能な空間とする、とされています。民間事業者が運営するとなれば、利益追求と学校での使用とが競合することになりかねません。富士見中学校の日常の教育活動での使用、学校行事などでの活用ができるように確保されているのか、伺います。

答弁④ 建設緑政局長

富士見公園再編整備についての御質問でございますが、

令和4年1月に策定した「富士見公園再編整備基本計画」では、多目的広場につきましては、市民利用に加え、富士見中学校のグラウンドとしての活用も可能な整備を行い、時間を分けてシェアすることにより、機能を両立させ、周辺環境や生徒の安全にも十分配慮することとしております。

また、富士見球場につきましても、富士見中学校の教育環境の向上を図るため、現在も、校庭として活用しているところでございます。

これらを踏まえて、再編整備における要求水準書の中で、富士見中学校の利用可能な時間を定めており、多目的広場は平日15時から18時、富士見球場は平日及び土曜日の午前中を基本としているところでございまして、詳細につきましては、今後、関係局区や事業者等と協議調整を行ってまいります。

意見要望

多目的広場を富士見中学校が使えるのは平日午後3時から6時、富士見球場は従来通りの曜日・時間で使えるとのことです。専用グラウンド確保が長年の懸案でしたが、教育活動や学校行事などへの利用が限定されてしまっては本末転倒です。今後もよく学校や関係者と協議して頂くよう要望します。

片柳DP 富士見公園

保育園の園外活動に競馬場の芝生広場が使えると言っても入口は国道15号沿いで、富士見公園からは1キロ離れており、子ども連れで20分ほどかかります。現在利用している11園のうち8園は現在より遠くなり、日常の保育で使うには便利とは言えません。

園庭がなくても近くに公園があればよい、と規制緩和を行ったのは市なのですから、公園の工事期間に備えて事前に代替場所を確保する計画を立てるべきであり、早くから構えていれば公園・広場を確保する取り組みはできたはずです。今からでも可能な条件を汲み尽くし代替地の確保に努め、今後の教訓とするよう要望します。

片柳すすむ

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