3月8日の予算審査特別委員会で、質問を行いました。
今日紹介するのは「性自認と性的指向にかかわる施策」です。
(この記事はメモを元にしたもので議事録ではありません)
質問① 「情報共有ルーム」はなぜ年1回なのか?
まず、性自認と性的指向にかかわる施策についてです。市は1月末、映画上映会とトークショー、当事者と支援者の交流の場「情報共有ルーム」を開催しました。参加者から「毎年のイベントは重要だが、回数を増やしてほしい」との声が出されていると仄聞しています。
まず、市が情報共有ルームを運営しているねらいと目的、年に1度の開催としている理由を伺います。
答弁① 市民文化局長
情報共有ルームについての御質問でございますが、
ピープルデザインシネマにおける情報共有ルームにつきましては、 LGBTの当事者、家族、支援者の方々を対象に、普段の困りごとやお悩みごとなどを相談できる交流の場として開催しているところでございまして、年に一度、確実に実施することにより、参加者の信頼感を高めていくことが大切であると考えております。
質問② 開催回数を増やすべき
年に1度の開催では情報を知る機会としても限定され、悩みの解消や継続的な相談につなげることも難しいと思います。
横浜市は市内2カ所、戸塚とあざみ野で毎月1回交流スペースを開催しています。「性的マイノリティに関する情報の探し方、安心なサイトの見つけ方などのアドバイスがほしい」「自分のセクシュアリティについて迷いがある」などの方に参加を呼びかけ、ご家族や学校の教員なども対象にしています。
本市も情報共有ルームの開催回数を増やすなど、悩みや迷いのある方々が広く情報を知り交流・相談のできる機会を増やすことが必要だと思いますが、伺います。
答弁② 市民文化局長
情報共有ルームの今後のあり方についての御質問でございますが、
情報共有ルームは、映画上映会やトークショーと併せて実施することで、参加者が来訪しやすいものとなるとともに、性的マイノリティに対する理解を深め、相互に尊重し合える機会の確保につながるものと考えておりますので、これまでの実施結果や他都市の状況などを踏まえ、当事者の方や関係団体等の御意見も伺いながら課題を整理し、引き続き、より効果的な開催のあり方について検討してまいります。
意見要望 「3~40代のレズビアン」などの交流会を
年に1度では関係の構築もできません。自身の性のあり方に悩む10代の方などにとって、1度その機会を逃したら、悩みを抱えたまま1年間待たなければなりません。性に悩む若者が、ネットなどの歪んだ情報にさらされ、性的な対象として狙われる場合もあります。行政が主催し公共施設などで行われる、安心して参加でき情報を得られ交流できる場を増やすことが必要です。
近隣ではレズビアン、ゲイ、トランスジェンダーなど性自認や性的指向ごとに、しかも同じ年代での交流会・居場所づくりの取組が好評とのことです。
市内で居場所づくりに取り組まれている団体さんにも良く意見を聞き、「情報共有ルーム」などの場を、高校や看護大学等で周知しながら2カ月に1度程度は開催するよう要望します。また、まずは「30代40代のレズビアン」「10代から20代のトランスジェンダー」など、年代や性自認・性的指向を絞った交流会を行うことを要望します。
私が相談を受けている生活保護を利用している方から、「自分はトランスジェンダーなので公衆浴場を利用できない。浴室のある部屋への転居を認めてほしい」との声が寄せられています。事情に合わせた対応を健康福祉局長と各区長に要望しておきます。