片柳すすむ

かたやなぎ 進
日本共産党前川崎市議会議員
市議会傍聴レポート(議会活動報告)

こどもの医療費助成ー「1回500円は厳しい」という方の実態をつかむべき

2023年2月3日

昨日、文教委員会で小児医療費助成制度の拡充の報告がありました。

手元のノートへのメモが元になっているので、正確な報告は後日発表される議事録をご確認ください。

「無料」だと不要な通院が増える?!

川崎市の小児医療費助成制度は中学校卒業まで対象が広がりますが、「無料」ではなく、1回あたり最大500円の一部負担金を払う制度となっています。

一部負担金を課す理由について、川崎市は「適正な受診を担保する(無料だと必要のない通院をする人が出てしまうのでそれを防ぐ=)」「本制度の利益を受けない方との負担の公平性を図る」と述べています。

そこで「『一部負担金をなくし無料にすると、必要性の疑われる医療の頻回受診が起きる』というデータがあるのか?『一部負担金なし』のさいたま市や名古屋市、県内29自治体で頻回受診が起きているか聞き取りなどを行ったのか?」と質問したところ、「一部負担金と受診行動の関連性のデータは確認されていない」「国の審議会で『無料にすると頻回受診が起こる』という委員と『起こらない』という委員の両方がいるので、起こり得るという立場を私たちはとっている」という趣旨の答弁でした。

私は「『頻回受診が起こり得る』というが、実態はそうではない。コロナ前から子どもを病院に連れて行くリスクを保護者は強く感じている。我が家でも『病院連れて行こうか?かえって危ないかな?』と毎回相談してから通院している。そもそも子育て世代は休みを取ること自体が大変なのに、わざわざ病気をもらうリスクがあり、貴重な休みをつかって必要性の少ない診察を受けることなど考えられない」と述べました。

「1回500円」のため必要な受診を控えてしまう実態の把握を

そして「適正な受診を担保する」というが、1回上限500円の一部負担金があるために受診を控える実態をどう考えるのか、と質問しました。パブリックコメントには「我が家の場合、500円の負担金を節約して受診を控えたために、傷が残ってしまった。一部負担金を撤廃してほしい」との市民の意見も寄せられたことを述べ、1回500円の負担金のせいで「適正な受診」を控えてしまっている実態があるのではないか、一部負担金の負担について市民にアンケートなどを行うべきではないか、と質問しました。こども未来局長は「市民の皆さんは負担は少ない方がいいと考えるのが当然だと思う」と、アンケートなどに消極的な発言

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(パブコメに寄せられた市民の意見)

私は「まず市民に聞くべき。もしそれが信頼できないというのであれば、医療機関に『一部負担金のために受診を中断した患者はいるか?』といった調査を行うこともありうる」と求めました。

こども未来局長は「我慢してしまう方がいないとは言えない。必要な医療は受けてほしい」と言いながら、調査を行うことについては明言を避けました

片柳すすむ

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