片柳すすむ

かたやなぎ 進
日本共産党前川崎市議会議員
活動レポート

税の滞納の相談ー差し押さえされてしまい家賃も駐車場代も部品代も払えない

2022年10月28日

中小事業者のAさんからの相談を受けました。
税金を70万円滞納してしまい、市税事務所に相談をしていたものの口座に仕事関係の入金があった数十万円を差し押さえをされてしまい生活が成り立たない、という相談でした。

「毎月5万円は無理、せめて2万円なら」と言っても、聞いてくれなかった

市の担当者Bさんは「1年で返済するために毎月5万円は払ってほしい」とAさんに求めました。Aさんは「とても無理だ、毎月1~2万円なら払える」と繰り返し言ったものの、Bさんには何を言っても応じてくれなかったということで、Aさんは最後には諦めて月5万円の納入を了承してしまったとのこと(本当はもっと激しい言葉の応酬があったようです…)です。

5万円はAさんの毎月の収支から見たら大変な額なので、Aさんは友人に借りて市役所に納入することになりました。なんとか最初の2カ月は5万円の納付ができたものの、結局は友人にも返せず市役所にも納入できなくなってしまいました。その後数カ月未納が続いた結果、差し押さえに。

急ぎ、電話の翌日に担当課と面会して相談。
Aさんの納税担当職員Bさんへの怒りは激しく、「全然話を聞いてくれなかった」「5万円の納付は法律で決まっている、と言いましたよね」「他にもひどいことを言いましたね」と声を荒らげました。担当の課長さんとともにAさんに落ち着いてもらいながら話を進めました。
最終的には、Aさんの収支の状況などを詳しく聞き取ってもらい「毎月2万円の分納をする」ということで合意に至りました。そしてその2万円を基礎に計算した額で差し押さえした分から返還してもらえることになりました。

市役所は市の立場を押し付けるのではなく、市民の思いをしっかり聞いてほしい

相談の際にも納税課の担当者の方に話したのは、
「Aさんには納税の意志もあったのだから、最初からAさんの話や状況をよく聞いて、月2万円の納入を了承しておけば、こういうことにはならなかったのでは?」
「Aさんが『5万円は無理だ』と言ったのに5万円の納入を求めたことで、結局は差し押さえに至って、Aさんの生活ができなくなるところまで追い詰められ、取引できなくなり、廃業せざるをえなくなるところだった」
「そうなれば結局、川崎市に納税してくれる事業者が一つつぶれてしまうことになる。丁寧に市民の話を聞かない対応がこういう事態を生むのではないでしょうか」
ということでした。

今までの相談対応でも、市は「1年以内に滞納額の完納を」ということに執拗にこだわっています。そうなると本人にとっては過大な額の返済となり、今回のAさんのようなことになってしまいます。
川崎市は税の滞納分の回収率が高いことなどを様々な資料で誇っていますが、その背後にはこうした実態があります。この対応を改めるように求めていきたいと思います。

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写真がないと寂しいので、本文とは何も関係ないですが訪問先であった仲良し猫ちゃんです。

片柳すすむ

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