片柳すすむ

かたやなぎ 進
日本共産党前川崎市議会議員
市議会傍聴レポート(議会活動報告)

保育士修学資金貸付制度ー拡充内容を学生に広く知らせ、保育士の確保を

2021年9月24日

9月22日の決算審査特別委員会・文教分科会で、保育士修学資金貸付制度について質問しました。

質問と答弁を紹介します(正式な議事録ではありません。後ほど議会から発表される議事録をご確認ください)。

①拡充内容とその理由は?

4款2項2目保育事業費・保育士確保事業についてです。

昨年度、保育士修学資金貸付制度を拡充したとのことですが、拡充した内容と、どういう理由で拡充したのか、伺います。

答弁①

保育士修学資金貸付制度の拡充についての御質問でございますが、利用者の利便性の向上及び市内保育人材確保の推進を図るため、令和2年度から、貸付期間の限度を「養成施設に在学する期間のうち卒業年次の12か月間」としていたものを「養成施設における正規の修学期間」とし、貸付額につきましても「総額80万円以内」から、新設した入学準備金も含め「総額160万円以内」に、それぞれ拡充したところでございます。

②各種奨学金と併用できる?

短大の場合、平均的には入学金が約25万円、授業料は約70万円、卒業まで170万円近くかかります。2年前の6月議会で、国の要綱どおり入学金20万円と修学資金を2年次分まで貸し付け拡充を求めましたが、そこから一歩前進したのは重要です。

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(↑2019年度までの保育士修学資金貸付制度の比較)

高い学費に加え、家賃や生活費も自分で工面せざるを得ない学生もいます。学生支援機構の奨学金をはじめ各種奨学金と併用できるのか、伺います。

答弁②

各種奨学金との併用についての御質問でございますが、日本学生支援機構の実施する貸与型奨学金との併用は可能であり、給付型奨学金につきましても、支援内容が重複しない自己負担分についての貸付は、可能となっているところでございます。

③返還不要なケースなど丁寧な周知を

制度を拡充したものの新型コロナの拡大で利用が伸び悩んだと聞いています。従来は、この制度の周知は、保育士養成校での資料配布などを中心にしていたとのことです。

制度を拡充したこと、保育士として一定期間勤務すれば返還の必要がないこと、また幼稚園でのあずかり保育に従事した場合でも返還の必要がないことなどを、市内の高校などを通じて知らせ、またインターネット・SNSを通じて周知するなどして、この制度の利用を広げるべきと思いますが伺います。

答弁③

制度周知についての御質問でございますが、本制度の実施主体である川崎市社会福祉協議会をはじめ、保育士養成施設や市内高等学校とも連携し、校内やリモートで丁寧な説明を実施しているほか、本市や川崎市社会福祉協議会のホームページへの掲載及び全国の保育士養成施設への資料配布等、幅広く周知を行っているところでございます。

今後につきましても、引き続き、各関係機関と連携を図り、利用促進に向けた事業周知に努めてまいりたいと存じます。

意見要望

「貸付制度」という名称ではあっても、幼稚園で行う預かり保育に一定期間従事した場合も含めて、返還が免除されるなど、事実上「給付制奨学金」に近いような制度となっているので、しっかり周知をすれば利用者が広がり保育士の確保の力になると思いますので、丁寧に周知するよう要望します。

片柳すすむ

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