片柳すすむ

かたやなぎ 進
日本共産党川崎市議会議員
活動レポート 議会活動報告

「手取り17万円で毎月2万円の返済、体調を壊して療養」…若者の生活実態ふまえ給付奨学金を【予算審査特別委員会での質問】

2016年3月11日

DSC074063月8日の市議会予算審査特別委員会で、大学生向けに給付制奨学金の創設を、と質問しました。全国各地で給付制奨学金を創設したり、拡充したりする自治体が生まれています。私の良く知る青年Yさんも、大学在学中はトリプルワーク、家庭の事情で大学を辞めた後も総額300万円の奨学金の「借金」を毎月17万円の給与から2万円ずつ返済する生活で、体調を崩してしまいました。こうした実態を生み出す「貸与制」奨学金だけでなく、返済不要の給付制奨学金を創設するよう求めました。
他に、▼ヘイトスピーチによる人権侵害の実態調査を、▼給付制大学奨学金の創設、▼町内会館自治会館の整備補助、▼定時制高校の居場所づくりと学習支援・就労支援、についての質問についても質問しました。

 

給付制奨学金創設や成績要件緩和、他自治体の奨学金拡充をどう見るか

学事費・大学奨学金貸付事業費についてうかがいます。

奨学金制度を新設・拡充したり、子どもの貧困対策として充実させている自治体が増えています。栃木県那須塩原市は、『貸与金額が少ないため』に貸与制奨学金の応募数が減少していると判断して、給付制奨学金を創設しました。富山市は生活保護世帯向けの給付制奨学金を創設、浦安市も給付制奨学金の成績要件の緩和に踏み出しています。

他に県レベルでも給付制奨学金創設の動きが報道されています。
給付制奨学金を新設し拡充する、自治体の動きをどうとらえているか、伺います。

答弁

大学奨学金についての御質問でございますが、本市の大学奨学金の制度につきましては、川崎市大学奨学金貸付条例第1条に規定している目的に則って、無利子で貸付を行っており、学資の支弁が困難である学生にとって有意義なものと認識しております。
ご紹介いただきました制度につきましては、それぞれの自治体におきまして、地域の特性に沿った施策を展開しているものと考えております。

在学中はトリプルワーク、就職後も返済でうつ…実態ふまえて給付奨学金を

貸与制奨学金にも重要な意義がありますが、那須塩原市が「貸与制だけでは足りないから給付制をつくる」と判断したのは重要です。貸与制だけでは、高すぎる学費をカバーできず、返済できなくなるという実状があるからです。

奨学金返済をしている30歳のYさんの実態を紹介します。教員志望だったYさんは熊本から県内の国公立大学に進学。障がいのあるお母さんと70代のお父さんからの支援は望めなかったため、毎月10万円の有利子奨学金を借りました。入学決定後すぐにレンタルビデオ店と家庭教師のダブルワーク。夏休み等には派遣会社とトリプルワーク。食費を削るために一袋36円のモヤシを朝昼晩と3回に分けて食べる、こういう大学生活を送っていました。途中で学費をためるために1年間休学してアルバイトに専念したものの、お母さんの手術費用の仕送りのため、大学を4年目で退学して就職。その時点で利子を含めて300万円の借金、17万円の給料から家賃と水光熱費・生活費のほかに毎月2万円の返済をする生活で、今度はYさんはうつ病を発症して仕事を辞め、いまは生活保護を受けて療養しているところです。

もし給付制奨学金が充実していれば、Yさんが教員の道をあきらめて退学し、体調を壊すことにはならなかったのではないか、と思わずにはいられません。
Yさんだけでなく、多くの若者が奨学金返済の負担で生活が圧迫され結婚に踏み出せなくなっている、などの実態が報道されています。子どもの貧困、貧困の連鎖を防ぐためにも、少子化を克服するためにも、大学生向けに給付制奨学金の創設を検討するべきと考えますが伺います。

答弁

大学奨学金についての御質問でございますが、本市におきましては、既に川崎市高等学校奨学金において、給付型の奨学金を実施しているところでございます。
大学奨学金につきましては、他都市の奨学金制度を調査・分析しているところでございまして、引き続き社会状況等を注視しながら、国や県の経済的支援策の状況を見据え、見直しを含めて検討してまいりたいと考えております。

要望

学生や若者の実態をふまえて前向きに検討していただくようお願いします。

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