片柳すすむ

かたやなぎ 進
日本共産党川崎市議会議員
活動レポート

ひきこもり・ニート支援のアウトリーチ(訪問支援)を行うNPOの代表谷口さんに圧倒されました

2015年11月21日

前日の宇部市、北九州市に続き、佐賀県佐賀市を視察しました。
NHKプロフェッショナルで紹介された、NPOステューデント・サポート・フェイス(S.S.F)の谷口仁史代表理事から、アウトリーチ(訪問支援)で引きこもり・ニートの若者を支える活動について聞いてきました。
谷口さんは1976年生まれだから私と同い年なのですね。

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(326(ミツル)さんの絵が飾ってありました)

すごすぎて頭がついていかない、というのが最初の感想でした。圧倒されました。
もうひとつ圧倒されたのは活動のすべてが科学的なことです。谷口代表がこの活動をはじめて11年間、その経験を教育・心理・医療などの系統の違う専門家たちと知恵を集めて、支援の理論・方法論を蓄積している。その蓄積を縦横に生かしてアウトリーチを行っている、ということが良くわかりました。はじめは各分野の専門用語が違うことから乗り越えなければならず、大変だったとのことです。
世間一般には、引きこもり・ニートに対しては「甘えている」「厳しくたたきなおすべきだ」などの非科学的な見方や経験論が蔓延しています。この分野で専門性を11年間構築してきたことは素晴らしいことだと思います。社会福祉をかじったものの端くれとして学ばないと。

ポイントのもう一つは「佐賀県こども・若者支援地域協議会」をつくり、幅広いネットワークで子ども・若者を総合的に支援する仕組みがあるということです。
これは川崎ではとくに遅れている分野だと感じます。
川崎の若者サポートステーションでも、市立高校などへのアウトリーチに取り組んだことがありましたが、内閣府のモデル事業が終了してしまい、継続することができませんでした。
佐賀の場合は資料にもあるように、SSFが県・市と共同してさまざまな取り組みと連携しているため、非常に有機的な支援が可能となっているように見えました。
個々の事業をNPO団体に委託して終わり、とするのではなく、行政が責任を持って各事業をつないでいくことに責任を負う、行政の本来の仕事が求められているのだと思います。

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最後にこうした引きこもり・ニーと支援が必要でありきわめて有効だということを示すデータを紹介します。
川崎の若者サポートステーションの担当者さんと話したときにも同じ論点で共感しあったことがありました。この分野は一人ひとりの人生を豊かにしていくこととともに、将来の納税者としてしっかり支援していくことが自治体や国の財政上も重要じゃないか?ということです。

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佐賀の場合、支援の結果就職まで結びついた若年無業者は349人、そのうち家庭環境等に問題を抱える方57%が将来の生活保護のリスクが高かったとすれば・・・
生活保護費の支出は -2億3880万円

一方、就労自立が定着すれば・・・ 納税額は +1億2564万円

「費用対効果をみればサポステは最も投資効果の高い支援事業の一つ」という観点も面白いと思います。もちろんカネの視点からだけ見てはいけませんが。

ともかく、もっともっと、この分野では専門家・実践者の知見に学ばないといけないことを痛感しました。

佐賀の街はなかなか良かったです。いたるところに水路があるのがいい。ゆっくりプライベートで来てみたいですね~。

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