片柳すすむ

かたやなぎ 進
日本共産党前川崎市議会議員
市議会傍聴レポート(議会活動報告)

議長・各議会議員などの選挙―「多様な市民の意見を反映するため、少数会派にも公正な運営を」と求めました

2019年5月21日

20日と21日、川崎市議会臨時会が開かれました。今期の川崎市議会の活動がいよいよはじまりました。

この議会では、議長・副議長をはじめ、神奈川県内広域水道企業団議会議員、神奈川県川崎競馬組合議会議員、神奈川県後期高齢者医療広域連合議会議員を選出する選挙が行われました。

後で述べるとおり、これまでの慣例ではこれらの役職などについて、住民の多様な意見を反映するため少数会派にも公正に割り振る運営が行われてきましたが、前回2015年度からこの慣例が崩されて選挙での選出ということになりました。一般的に「選挙」といえば公平公正のように見えますが、元々の定数が決まっている議会の中では必ずしも公正な結果になるとは言えません。日本共産党市議団は従来の選出方法に戻すように求めるとともに、選挙には共産党議員を候補に立てました。

結果は以下のとおりで、共産党から議長・副議長・各議員を選出することはできませんでした。

議長等の選挙結果


参考:各会派・無所属の議員数は以下のとおりです

各会派の議員数

大庭裕子市議による、宗田裕之市議を議長に推薦するあいさつをご覧ください。この間の経過と私たちの立場をご理解いただけると思います。

川崎市議会議長選挙―宗田裕之議員 推薦のことば(大庭裕子議員)

お許しをいただきまして、推薦のご挨拶を申し上げます。

このたびの議長選挙にあたり、4年前の2015年度の選挙に引き続き複数候補による選挙ということになりました。
私たちは議会運営というのは、それぞれの立場を尊重し、公正公平で民主的な議会運営を行うことが大切ということを前提に、40年間、何の問題もなく続けてきた慣例に基づいた議会の役職の選出を前回同様に求めてきました。
国と異なり、地方自治体では首長と議員は直接住民から選挙で選ばれるという二元代表制がとられ、議会・議員は行政をチェックしていく役割を担っています。
行政をチェックするとともに、市の施策に住民の多様な意見を反映させていくためには、大会派のみならず少数会派も役職を担うことが求められます。そのような観点から、これまで正副議長は第1・第2会派から、監査委員は第3・第4会派から、神奈川県内広域水道企業団議会議員、神奈川県川崎競馬組合議会議員、神奈川県後期高齢者医療広域連合議会議員については、議員数の比例按分によって選出してきました。
しかし、こうした慣例を踏襲することについて、今回の世話人会においても、合意に至りませんでした。私たちは、議会の役職は住民の多様な意見が反映できる今までの選出方法に戻すべきと考えています。そのことをまず申し上ておきます。

今回もこのような選挙になったことに伴い、私たちは、日本共産党を代表いたしまして、議長に同僚の宗田裕之議員を推薦申し上げます。
宗田議員は 2015年に初当選をはたし、現在2期目にあたり、この間、川崎市政の発展と市民生活の向上に尽力してまいりました。川崎市議会においては、まちづくり委員会副委員長を務め、総務委員会委員としては3年間、財政問題をはじめ市民の目線で市民生活を守る立場で論戦し、その職責を十分果たしてまいりました。
議長として、市民に開かれ、公正公平で民主的な議会運営をより一層発展させるために、宗田裕之議員はその重責を担うにふさわしく、議会運営に誠実に取り組んでいくものと確信しております。
ここに、宗田裕之議員を川崎市議会議長として議員の皆様方にご推薦申し上げます。
議員各位におかれましては、なにとぞ、ご賛同いただけますように、心からお願いを申し上げまして、推薦の言葉といたします。

片柳すすむ

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