片柳すすむ

かたやなぎ 進
日本共産党前川崎市議会議員
活動レポート

日本共産党が未来に展望する共産主義では「生活手段」は社会化しません、という話。

2019年4月18日

https://blogos.com/outline/370760/?fbclid=IwAR3HaXjSGQaLaZkPXclCuzjrvv3MRMTnJgkw-KIHL0IzcaNcr7FwiI80AEo

こういうブログを見たので、フェイスブックに少し日本共産党の科学的社会主義について書いてみました。

いちおう参考文献は書いてあるけど、まともに共産主義について考えたことなどなさそうだな、というのが第一印象です。

当該ブログからの引用

『「共産主義」とは一般的に「資産・生産手段などを、その社会全体で共有すること」になっているが、もっと言えば、「生産手段」だけでなく「消費手段」をも社会で共有するという思想である』
『「共産主義」と「社会主義」の違いは、「生産手段」を共有するところまでは同じだが、「消費手段」を共有するかしないかという違いがある』

片柳の反論

違います。
マルクス・エンゲルスらの科学的社会主義の理論(共産主義)の中心点は「生産手段の社会化」にあり、生活手段(この方のいう消費手段がこれにあたるのでしょうか)は社会化する対象とは考えられていません。

日本共産党綱領では「社会主義的変革の中心は、主要な生産手段の所有・管理・運営を社会の手に移す生産手段の社会化である。社会化の対象となるのは生産手段だけで、生活手段については、この社会の発展のあらゆる段階を通じて、私有財産が保障される(https://www.jcp.or.jp/web_jcp/html/Koryo/)」としています。

ましてや「結果の平等を求める共産主義と名乗るのであれば、平均年収以上の収入はすべて寄付しろ」とか、めちゃくちゃすぎです。結果の平等なんて求めてないって。
批判する相手の主張を正確にとらえずに批判することを「藁人形論法」というけれど、藁人形論法そのうえ「お前らは藁ではできていないじゃないか!」とまで言い出すとは…。
批判するのは自由ですがもう少しまじめに学んでからにしてほしい。

未来社会の展望

この論者はあまりにお粗末ですが、せっかくなので、反論だけにとどめず【なぜ日本共産党が当面の資本主義の枠内での改革だけにとどめず、未来の社会主義・共産主義社会の展望を語るのか】を少しお話ししたいです。

世界的な富の異常な集中と貧困の拡大、くりかえす不況と大量失業、国境を越えた金融投機の横行など、生産手段が一部の資本家の手に握られているという資本主義社会の矛盾が今の社会にはますますひどく現れています。
これにたいし日本共産党綱領では『生産手段の社会化の3つの効果』をあげています。

①生産手段の社会化は、人間による人間の搾取を廃止し、すべての人間の生活を向上させ、社会から貧困をなくすとともに、労働時間の抜本的な短縮を可能にし、社会のすべての構成員の人間的発達を保障する土台をつくりだす。
②生産手段の社会化は、生産と経済の推進力を資本の利潤追求から社会および社会の構成員の物質的精神的な生活の発展に移し、経済の計画的な運営によって、くりかえしの不況を取り除き、環境破壊や社会的格差の拡大などへの有効な規制を可能にする。
③生産手段の社会化は、経済を利潤第一主義の狭い枠組みから解放することによって、人間社会を支える物質的生産力の新たな飛躍的な発展の条件をつくりだす。

というものです。(https://www.jcp.or.jp/web_jcp/html/Koryo/

未来の社会について言いたいことはたくさんありますが、そもそも書きはじめたときはこんなに全面展開するつもりではありませんでした…
また余裕のあるときに続きか詳細か分かりませんが書きたいと思います。
引用されていた文献とその著者もなんだか少し気になります。

まあとりあえず、今回はここまで。

片柳すすむ

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