片柳すすむ

かたやなぎ 進
日本共産党川崎市議会議員
議会活動報告

音響は「カセットテープ」、照明は「強電パッチ」(古いシステム)…労働会館ホールのシステム更新を

2018年12月19日

きょう19日、一般質問しました。テーマは①カルッツかわさきの冷房利用料金、②京町への大型スーパー出店、③富士見プールの再整備、④労働会館ホールの設備等、⑤臨海部防災対策、の5つでした。今日は労働会館ホールの設備について報告します。

質問① 労働会館の改築・リフォームの予定は

 次に、労働会館ホールについてうかがいます。カルッツかわさきのオープンに伴い、教育文化会館のホール機能はカルッツに引き継がれました。6階の大会議室については、現在の労働会館に100人規模の体育室をつくりダンスなどの利用はこの体育室で引き継ぎ、また200人から300人規模の集会やイベントなどの機能については労働会館ホールでの利用を想定するなどの検討が進められています。
労働会館はオープンから35年が経っています。教育文化会館から市民館機能をひきついだ後は長寿命化で対応するとのことですが、改築するのは何年後と計画しているのか、リフォーム・大規模修繕などは行わないのか、伺います。

答弁① 経済労働局長

労働会館ホールについての御質問でございますが、川崎市立労働会館は、働く市民や労働組合、その他諸団体の皆様が憩い、語らい、学び合うための場所として、文化、集会等の使用に供するものでございます。
労働会館ホールにつきましては、これまでも、機能維持に必要な整備を行ってきたところでございまして、施設の機能向上につきましては、この度の、市民館機能の移転の機会を捉え、長寿命化も併せた労働会館全体の整備の中で、関係局と検討してまいりたいと存じます。

質問② 労働会館ホールの音響・照明システムの整備を

労働会館ホールの設備・備品は、オープン当初から基礎的な部分はほとんど変わっていません。舞台技術の担当者の方にその老朽化の実態を伺いました。一般のホールで行われるような音楽・演劇などが、労働会館では「普通のレベルではやれない」という状況です。

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スピーカーをはじめ音響システムそのものがアナログ対応で、カセットテープがメインとなっており、それも一部故障しています(上)。
現在の会館の機材でできることは、最低限の音を流せば済む「講演会」や「踊りの大会」「ピアノコンサート」などだけ。それ以外は対応できません。ヒップホップやダンスイベントなどを「やりたい」と希望されても、会館の音響システムがまったくデジタルに対応できないアナログスピーカーで、パソコンから音を出せないため、できません。
だから予約前に必ず舞台監督と相談してもらうことにしており「音響機材をすべて持ち込んでください」と言わざるを得ない状況だとのことです。

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照明の老朽化もひどい状況でした。本来なら客席後ろから舞台を照らす照明がほとんど全部壊れてしまったため、(上中)舞台下手に元々あった照明をはずし、(上右)舞台から見て左斜め上にあった照明も外してしまい、客席後ろに移動させてしまいました(上左)。それで本来の電気容量とは違うけれども代用しています。

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さらに照明システムも現在はほとんど使われていない「強電パッチ」というシステムをいまだに使用しています。(上2枚)予約を受けたときに「うちの照明は強電パッチですから、ある年齢より上の世代のオペレーターを連れてきてください」と利用者に言っているとのことです。かなり古い時代の知識がないと使えないのです。

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モニターも懐かしいテレビデオでした。

利用希望者から「LED照明で派手に演出したい」と言われても「機材を持ち込んでください」としか言えないとのことでした。「会館の照明を使いたい」と言われても「うちの照明はリハーサルで点灯しても、本番ではつかない可能性が否定できません」と利用者に伝えざるを得ない、と心のうちを担当者の方は話していました。この強電パッチをはじめ古い機材が多すぎて逆に古い時代を知る方から「すごい!まだ使っているの?!」とまで言われるような状況だそうです。

設備・機材の多くが購入年月日を示す「昭和56年」とのシールが貼ってあります。35年前に購入した備品や器具の会社自体がすでになくなっていて、修理などの対応ができないものも多数あります。

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舞台の床に設置されていて電源を取る「フロアコンセント」もAタイプという今ではすでに使われていないケーブルのタイプで、こちらが受け口です。このタイプも、もう取替えが利かないということです。(下2枚)

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このように、世間では音響・照明などにデジタル機器をはじめ新しいシステムが広がる一方で、労働会館ホールの設備・機材が1981年当時のまま35年間運用されてきたこと、舞台監督さんはじめスタッフの懸命な努力で、それでも公共のホールとして営業を続けてきたことを、経済労働局長はどのように認識しているのか、伺います。今後公共のホールとしてまともに運用していくつもりがあるのなら、設備・機材・システムの大幅なリニューアルがどうしても必要ですが伺います。また本格的なリフォームも検討すべきですが伺います。

答弁② 経済労働局長

労働会館ホールの設備等についての御質問でございますが、労働会館ホールにつきましては、これまでの間、労働者団体の総会や各種講習会など、多くの皆様に利用されており、労働者福祉の観点からも、大変重要な施設であると認識しております。
ホールの設備等につきましては、指定管理者と定期的に運営状況や施設管理上の課題などについて情報共有を図っているところでございます。
さらに、労働団体・利用者代表などで構成する「利用者懇談会」やアンケートボックスを活用し、意見の把握に努め、これまでも、必要な修繕を行っているところでございます。
次に、労働会館全体の整備につきましては、施設の機能向上につながるものと考えておりますので、市民館機能の移転に関する検討を進める中で、利用者意見を聞くとともに、様々なニーズに応じた、より使いやすい施設になるよう、引き続き、関係局と連携し検討してまいりたいと存じます。

質問③ 川崎区の児童生徒も使うホール、これでいいのか

教育文化会館のホール機能はカルッツに引き継がれましたが、労働会館ホールでも、川崎区の児童生徒のみなさんの利用が想定されます。児童・生徒が演劇や音楽・ダンスなどのイベントで「様々な演出をしたい!」と発想しても「労働会館のホールでは対応できない」となってしまいます。将来の川崎の文化を担う子どもたちの成長のためにこうした環境で本当にいいのでしょうか。設備・機材の大幅なリニューアルの実施や、本格的なリフォームの検討について、どのように受け止めているのか、教育次長に伺います。

答弁③ 教育次長

労働会館ホールの利用についての御質問でございますが、これまでの教育文化会館の大ホールでは、川崎区内をはじめ、近隣の学校が数多く利用しておりましたことから、大ホール閉鎖後、労働会館ホールに開催場所を変え、合唱や演奏会などの学校行事も行われております。
設備や機材の改修等につきましては、川崎区における市民館機能の移転に関する基本構想を取りまとめているところでございますので、様々な利用目的に応じて、快適に施設を御利用いただけるよう、建物の状況などを踏まえた整備に向けて、引き続き関係局と連携した検討を進めてまいりたいと存じます。

質問④ バリアフリー対策を

次にバリアフリーについてです。鏡やピアノもあり事実上楽屋として利用されることの多い「音楽室」が3階にありますが、急な階段を上がらなくてはなりません。踊りの楽屋などにも使われますが、高齢の方は上がるのに大変な苦労をされます。備品や機材の問題とともに、バリアフリーへの対応もすすめるべきですが、うかがいます。

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答弁④ 経済労働局長

バリアフリーへの対応についての御質問でございますが、労働会館では、安全、安心、快適にご利用いただくため、これまでも、身体障がい者の方に配慮したトイレ、エレベーターの視覚障がい者用音声案内や手すりの設置など、バリアフリー化に取り組んできたところでございます。
今後も、「利用者懇談会」やアンケートボックスなどにより、利用者の御意見を把握し、障がい者や高齢者を初め、様々な利用者に十分配慮した施設となるよう努めてまいりたいと存じます。

意見・要望 音響・照明システムの整備、会館自体の改修を

 教育次長、経済労働局長からそれぞれ、労働会館全体の整備の中で関係局と検討する、という答弁があり、ニーズに応じた使いやすい施設になるよう関係局と連携、検討する、との答弁もありました。
 音響・照明の基本的なシステムを更新するとなれば、それなりの費用もかかりますが、今後も長寿命化で現在の建物を使い続ける、ということになれば、あと30年以上現在の労働会館を、川崎区民をはじめ多くの市民が使い続けることになるのですから、これはどうしても必要です。
 きょうは取り上げませんでしたが、建物自体も、付属する配管をはじめ設備自体も、相当痛んでいます。しっかり直していただくよう要望します。
また、ホールの設備、現在の技術水準で当たり前のレベルの音響・照明システムの整備を要望いたします。

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