片柳すすむ

かたやなぎ 進
日本共産党前川崎市議会議員
市議会傍聴レポート(議会活動報告) 活動レポート

LGBTの人権―学校での配慮 ・不要な性別記載欄の削除を

2018年8月18日

*片柳すすむ市政報告第38号より

**LGBTという用語について:「レズビアン」「ゲイ」「バイセクシャル」「トランスジェンダー」の頭文字を並べたもの。同性愛者・両性愛者、性に違和感のある方などの総称として使われていますが、性のあり方はさらに多様なのでこの4つであらわせるものではありません。議会では「性自認と性的指向(SOGI)」という用語を使うようにしていますが、一般的ではなくわかりにくい面があるので、今回は報道などで知られるようになってきた「LGBT」を使用しています。


片柳市議はLGBTに関わる施策について質問。市の書類などの性別欄は必要なものを除き削除し、男・女以外に「その他の性自認」の欄を設けるなどの配慮を求めました。市民文化局長は「不要な記載欄を無くすよう取組を進める」と答えました。
次に一橋大学で「Aは同性愛者だ」と同級生に暴露されたことをきっかけにAさんが自殺に追い込まれた事件に触れ、行政が「当事者がLGBTだ、と明かさなくても人権を尊重する」との立場で取り組むこと、「本人の承認を得ない暴露の禁止」を条例に盛り込むことを求めました。市民文化局長は「国立市の条例を参考にしている」と答えました。

学校―「相談」の前から配慮を

 片柳市議は、市教委が「生徒や保護者から相談があった場合には支援を行ってきた」と述べてきたことに対し、LGBTの児童生徒は「知られたら、いじめられるかもしれない」と、困っていても助けを求められない実態があると指摘。「相談があった場合」に限らず、その前からの配慮・対応を求めました。
 その一例として、児童・生徒が自らLGBTに関わる情報を調べて不安や疑問を解消できるように、関連する図書を学校に置くよう提案。堺市の市立図書館が学校向けのブックリスト(下)を作成・提供していることを紹介し、教育現場を支援する取組みを求めました。教育次長は「各学校や他都市の取組事例を情報提供する」と答えました。

低学年

中学年

高学年

堺市立図書館作成のブックリストの一部

片柳すすむ

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