片柳すすむ

かたやなぎ 進
日本共産党川崎市議会議員
活動レポート

『かながわ高校内居場所カフェ・サミット』に参加しました

2018年6月14日

6月9日、横浜・紅葉坂の青少年センターで開かれた『かながわ高校内居場所カフェ・サミット』に参加してきました。

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高校内居場所カフェとは

学校と支援機関などが連携して昼休みや放課後に開催。生徒と話す中で生活や家庭の経済的な課題を見つけたり、相談できたりする場として運営されている。(神奈川新聞より)
http://www.kanaloco.jp/article/337827


私たち共産党市議団はかねてから、高校内に高校生の生活や就職の悩みに寄り添う伴走型の支援が必要だと提起し、「居場所カフェ」の取組みも視察して、まず各市立高校の定時制に導入するよう求めてきました。

「定時制高校での「居場所カフェ」―全定時制高校に拡充を2017年3月12日」*片柳*
http://www.katayanagi-susumu.jp/archives/1680

重層的な困難を抱える定時制高校生のサポートに、専門的スタッフなど手厚い体制で【予算審査特別委員会質問】2016年3月12日*片柳*
http://www.katayanagi-susumu.jp/archives/950

県立田奈高校が実践している『キャリア支援』について、話しを伺いました。2012年11月15日*大庭裕子市議*
http://www.ooba-yuko.jp/archives/1823


居場所での本音に寄り添い、個別相談で課題解決を

このサミットでは、主催者側の「いかに『居場所』で生徒がぽろっとこぼした本音に寄り添い、虐待や貧困などの課題を見つけてソーシャルワーク(個別相談を通じ社会福祉制度などを利用した解決に導くこと)につなげるか」という問題意識がはっきりしていました。

基調報告を行ったのは、全国ではじめて「居場所カフェ」を運営した田中俊英さん(一般社団法人officeドーナツトーク)。
https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakatoshihide/20180610-00086293/

田中さんが「カフェ」を立ち上げた高校では、「不登校・非行・障がい」の3つの大問題に担任の先生(学級に2人の配置だったとのこと)が対応するので精一杯で、「3大問題」以外の生徒への対応が後回しになり、次々に中退していくという悪循環だったとのことで、そこで「それ以外の生徒」をフォローするのが「居場所カフェ」だ、と話されました。
およそ500人の全校生徒のうち、1割50人が中退していく高校で、「居場所カフェ」に来ている生徒の中退する割合は約1~2%、重要な取組みだと強調されました。
「先生だけでは解決できない課題を抱える若者が増えている。個別に困っている子のソーシャルワークを行うことが必要だと考えて取り組んできた。この取組みが大阪でも神奈川でも10校以上に広がってきたことが嬉しい」と話しておられました。

以下、特に印象的なことだけ書きます(どのカフェも素晴らしい実践をされていました!)。

川崎市立川崎高校

2014年10月に福祉部局がはじめて、2016年から教育委員会の事業として行っている(他のカフェでも教育委員会が担当している例は少なく、貴重な事例だとのこと)。
社会福祉法人として、子ども期から若者期までの居場所づくりの活動をしている。高校中退・卒業後の居場所づくりが大切だと考えている。
この取組みは「カフェ」だけではやれない。教員・保健室・事務の先生と連携し、保健師・生活保護ケースワーカーなど関係機関との連携が欠かせない。

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神奈川県立相模原向陽館高校

カフェに自然にスクールソーシャルワーカー(SSW)や、養護教諭が参加しており、「ぽろっ」と悩みなどが出てくると「ちょうど今日SSWがいるから相談してみようか?」とできる。

田中俊英さん

(カフェの開いている時間、週の開催回数について)1回90分程度だと、お腹を満たし、ゲームをして和んだところで終わってしまい、踏み込む時間が足りない。3時間くらいほしい。貧困や虐待・ネグレクトなどを発見・対応しようとしても、服装や食事に注意し雑談の中から拾っていかないと見つけられない。週1回では足りない。最低週2日、できたら週3日はほしい。

何のためにカフェに来ているのか、パッと見わからない子がいる。1限が8時半からでその前に『モーニング』を7:00~8:25までやっているときに、最期までポツンと立っている子。そこで話しかけたら『昨日から何も食べていない。母親は恋人のところに行き、妹と弟には自分がパンを食べさせた』とバーッと吐き出すように話していった。そういう子に働きかけていくのがカフェの大事なところ。

*田中俊英さんのブログから引用(孫引きですが)させていただきました。当日参加した県内の各カフェの一覧です

・川崎市立川崎高校「ぽちっとカフェ」 社会福祉法人 青丘社
・神奈川県立田奈高校「ぴっかりカフェ」 NPO法人パノラマ
・神奈川県立大和東高校「BORDER CAFE」 NPO法人パノラマ
・神奈川県立相模向陽館高校「ひまわりカフェ」 NPO多文化共生ネットワークかながわ
・神奈川県立川崎高校「world cafe ふらっと」  NPO多文化共生ネットワークかながわ 
・横浜市立横浜総合高校「ようこそカフェ」 よこはまユース、NPO多文化共生ネットワークかながわ、NPOメンタルサービスネットワーク
・神奈川県立厚木清南高校通信制「カフェブランシュ」 NPO文化学習協同ネットワーク
・神奈川県立津久井高校定時制「出張ぽるとカフェ」 NPO文化学習協同ネットワーク
・神奈川県立小田原高校定時制「おだていカフェ」 NPO子どもと生活文化協会・NPOMe-Net


カフェの場があることが大事ですが、その形だけつくってもダメで、しっかりそうした子たちに寄り添える支援者がいることが重要ですね。ぜひ川崎でもさらに広げていきたいです。

おまけの写真は掃部山公園の紫陽花。予備校に通っているころよくこの公園でくつろいだものです。懐かしい!

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