片柳すすむ

かたやなぎ 進
日本共産党前川崎市議会議員
市議会傍聴レポート(議会活動報告)

「社会教育の要」の施設として、市民の願いにこたえる「川崎区市民館」を

2017年9月23日

合唱コンクールなど学校行事の際の「カルッツかわさき」利用料は?

13款6項4目教育文化会館・市民館費について質問します。
これまで川崎区内の多くの中学校が、合唱コンクールの会場として、教育文化会館ホールを利用していましたが、大ホールの利用は今年度内で終了となります。
教育文化会館よりカルッツの方が、利用料が高いため教育現場などからも不安の声が出されていると仄聞しています。合唱コンクールなど教育目的で利用する場合のこれまでの教育文化会館大ホールの利用料と、カルッツかわさきのホールの利用料について、それぞれお示し下さい。
また、学校等の会場利用予約についても一定の配慮をすることが必要だと思いますが、見解をうかがいます。

答弁

教育文化会館についての御質問でございますが、教育文化会館大ホールを午前・午後に利用した場合の施設使用料は、 10万1530円、スポーツ・文化総合センターのホールを午前・午後で1階席のみ利用とした場合の施設利用料は、15万7040円でございます。
両施設とも、使用に関する減免措置取扱要綱を定めており、学校教育法第1条による川崎市内の学校が、その事務、事業のために使用するときは、施設及び設備使用料の5割相当額を減額できることとしておりますので、学校が合唱コンクール等の事業で午前・午後に利用する場合の施設使用料は、教育文化会館大ホールが5万765円でスポーツ・文化総合センターホールが7万8520円となります。
利用許可の申請につきましては、利用日の属する月の12カ月前の月の初日から申請することができますが、「スポーツ・文化総合センターの特別承認申請に関する要綱」により、市の主催・共催事業については、事業決定日から事業実施日を含む16カ月前まで申請できることになっております。

教育文化会館の今後ー「既存施設の活用」とはどういうことか?

教文の今後のあり方について2016年度にも検討されてきたとのことです。また、先頃示された「サマーレビューの課題一覧表」では、川崎区における市民館のあり方について「既存施設の活用を視野に検討」とれています。
市民の中から「労働会館が既にあり川崎市体育館の後に『カルッツかわさき』ができたから、川崎区には市民館をつくらないということではないか」との心配の声が出されています。
川崎区の市民館についてのこれまでの検討状況について、また既存施設とはどの施設を指すのか、以上2点についてうかがいます。

答弁

川崎区における市民館機能についての御質問でございますが、今後のあり方につきましては、事業を取り巻く状況の変化を踏まえ、川崎区の社会教育・生涯学習の拠点として必要な機能や、既存施設の活用など効率的・効果的な手法等について検討を行っているところでございます。
検討にあたっては、労働会館や第4庁舎など近隣施設の状況も踏まえながら、様々な可能生について検証しているところでございまして、年内には方向性の案をお示しできるよう関係局と協議してまいります。

お金の心配なくスポーツ・文化が楽しめる市民館こそ

川崎区の皆さんからは「バドミントンの予約ができず困っている」「フラダンスの場所の確保がなかなかできないので対応できる部屋を増やしてほしい」「市民活動コーナーの競争が激しくて、なかなか希望の時間に利用できない」などの声をうかがっています。
カルッツは全市の体育館という位置づけですし、労働会館は市民の労働意欲向上をはかることなどを目的とする施設です。川崎区には、区民が文化やスポーツをお金の心配なくいつでも使える施設、社会教育施設が必要不可欠です。
2016年3月の川崎市社会教育委員会議の「地域をつなぐ拠点としての社会教育施設を求めて」という研究報告書を拝見しました。「おびただしい数の公共施設が設置されている中で、市民館や図書館は、法的な根拠を持ち、設置目的が明確な施設という独自性を持って」おり、行政は市民館・図書館について責任を持って設置し、市民の学習活動を保障する役割を担っている、としています。
川崎区の市民館について「既存施設の活用を視野に検討する」とのことですが、他の目的を持つ既存施設の一部分に併設したりするようなあり方ではなく、社会教育推進の「要」としての役割を果たせるような市民館のあり方とすべきと思いますが、教育長に見解をうかがいます。

答弁

川崎区における市民館機能についての御質問でございますが、市民館につきましては、本市の社会教育・生涯学習を推進するうえで、市民の学習活動等を支援する重要な役割を果たしていると認識しているところでございます。
川崎区における市民館機能につきましても、社会教育・生涯学習の拠点として、市民のニーズ等に応えられる機能を有する施設となるよう、引き続き、検討を進めてまいりたいと存じます。

意見要望-市民の願いにこたえ「音楽室」「体育室」なども備えた市民館を

カルッツも学校が利用する際には半額にできるとのことでした。しかしそれでも2万8千円ほどの差があり、影響は小さくありません。川崎区の学校などが当面カルッツを使うにせよ、現在の教育文化会館が持つ1千~2千人規模のホール、300人規模の大会議室などの役割は、地域に欠かせません。また、他の区の市民館にある音楽室・体育室などは教育文化会館にはありません。そうした昨日をふくめ、労働会館や第4庁舎で代替できるのかが問われます。
カルッツとは役割が異なる社会教育施設として、市民の願いに答えてこれらの設備や諸機能を備えた市民館とすることを強く要望いたします。

片柳すすむ

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