片柳すすむ

かたやなぎ 進
日本共産党川崎市議会議員
議会活動報告

定時制高校での「居場所カフェ」ー全定時制高校に拡充を

2017年3月12日

3月7日の予算審査特別委員会での質問。最後に「定時制生徒自立支援事業」の拡充を求めた質問です。市立川崎高校定時制の「ぽちっとカフェ」で行っている「居場所づくり」の支援が着実に実を結んでいますが、高校生の抱える困難な実情を支えるために、専門的スタッフの配置などを求めました。

『ぽちっとカフェ』など「定時制生徒自立支援事業」の予算増の内容は?

定時制生徒自立支援事業についてうかがいます。市立川崎高校定時制での「ぽちっとカフェ」として、生徒の居場所づくりを基盤に、学習や就労の支援を行う事業ですが、2017年度予算案では、今年度の倍の280万8千円が計上されています。この内容について伺います。

ぽちっとカフェ1ぽちっとカフェ2

答弁(教育次長)

定時制生徒自立支援事業についての御質問でございますが、
平成29年度におきましては、今年度モデル校として実施しております市立川崎高校に加えて、新たに市立高津高校での実施を予定しているものでございます。

これまでの評価と課題、今後の取組みの予定は?

市立高津高校へ拡大するとのことです。生活保護自立支援室の事業としてはじまり、現在は教育委員会が所管していますが、この間の取組みをどう評価し、どんな課題があると考えているのか、高津高校ではこれまでの経験を踏まえてどのような取組みを予定しているのか、伺います。

答弁(教育次長)

市立高津高校へ拡大することについての御質問でございますが、
はじめに、市立川崎高校におきましては、定時制生徒の居場所づくりを中心とした取組を実施し、家庭内に問題を抱えている生徒の情報をカフェのスタッフが把握し、教員との情報交換により適切な対応ができた例や、教員には話しづらいことを相談に来たり、試験前にスタッフを交えて生徒同士が学び合うなど、学校に対する関心や、学習への意欲が高まるなどの成果がございました。
次に、課題といたしましては、卒業後の就学、進学につながるような専門的なアドバイスが必要となる生徒も増えてきていることから、進路指導の充実があげられます。
次に、高津高校では、これらをふまえて就労支援に重点を置き、専問的なアドバイスも可能なスタッフを配置した取組を予定しております。

有効性が示されている、全定時制にひろげるべき

すでに居場所づくりから学校への定着をはかる点で大いに有効性が示されているわけですから、今後、高校ごとの特徴をふまえ、学校の要望を尊重しながら定時制高校すべてに広げるべきと考えますが、伺います。

答弁(教育次長)

今後につきましては、市立川崎高校及び市立高津高校でのモデル事業を十分に検証し、それぞれの定時制高校が抱えている課題や生徒の実態を踏まえながら、全市立高校での実施に向けて検討してまいりたいと考えております。

「入学前」「卒業後」も含めた支援と、専門的スタッフの配置を

定時制高校の生徒は不登校の経験をした生徒が半数以上を占めているといわれ、家庭でも様々な問題を抱えています。そのため、高校に入学する前にも、卒業後にも、家庭を含めて切れ目がないように支援を続けることが重要と考えます。
私たちが行なった「ぽちっとカフェ」の視察では、地域のこども文化センターの運営委託をうけている社会福祉法人がカフェの運営も委託されているために、地域の子どもたちのことを良く知っています。困難を抱えている中学生に「定時制高校で待っているから安心して来たらいいよ」と声をかけて、高校で受け止めているそうです。
卒業後については、これまでわが党の代表質問でも指摘してきたように、就職できなかった高校生卒業生などに対しても、本人が高校に相談に来なければ支援の手が伸ばせない、という状況がありました。
中学校やこども文化センターなどと連携して、高校や「カフェ」などにつなぐこと、また高校卒業後も各関係機関と連携して、切らさずに支援していくことが重要と考えます。
これまでも共産党市議団として、生徒に寄り添い就労支援を行うキャリアカウンセラーや相談支援員などの配置や、社会資源を活用して家庭の困難も支援できる専門的スタッフの配置を求めてきました。こうしたスタッフも配置して、生徒やその家庭について、入学前から状況を引き継いで卒業後も関係機関につないで支える体制をつくっていくべきと考えますが、見解と今後の対応を伺います。

答弁(教育次長)

専門的スタッフの配置についての御質問でございますが、
市立高校におきましては、入学の決定した生徒につきまして、出身中学校との情報交換を通し、それぞれの生徒の抱えている課題等の情穀を共有し、課題に応じた対応の方法を検討するなど、きめ細やかな取組を進めているところでございます。
卒業後につきましても、市立川崎高校のモデル事業では、卒業生が「ぽちっとカフェ」を利用している例もございますので、生徒が卒業後も気軽に利用できるような居場所としての取組を進めてまいりたいと考えております

他自治体の事例も調査・研究して専門スタッフ配置を

ぽちっとカフェの視察や、関係者の研究会・シンポジウムなどでの発言を伺っていると、経済的な問題や家庭の諸問題、生徒の発達面での苦労などに直面している定時制高校の生徒や教職員に対して、この取組みが光となっていることが良くわかります。しかし委託事業者と教育現場だけで抱えきれる状況ではないことも明らかです。各地で定時制高校に専門的スタッフを配置する取組みが始まっていると仄聞しています。それらを調査・研究して、専門スタッフの配置をすすめることを要望して、質問を終わります。

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